【1月6日 AFP】アルゼンチン1部リーグのボカ・ジュニアーズ(Boca Juniors)は5日、元同国代表FWのカルロス・テベス(Carlos Tevez)がクラブに復帰することを発表。昨年1月に週給73万ユーロ(約9930万円)で中国スーパーリーグ(1部)の上海申花(Shanghai Shenhua)に加入したテベスだが、わずか1年で中国を後にした。

 ボカはクラブのSNSで、テベスがほかの選手とジムで汗を流している様子の写真を掲載し、「テベスが帰って来た!彼は本日からチームに合流し、チームメートと一緒にトレーニングを行っている」と投稿。ボカは契約の内容について明らかにしておらず、国営通信TELAMは、同選手の背番号が32になると伝えている。

 イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やマンチェスター・シティ(Manchester City)、イタリア・セリエAのユベントス(Juventus)などでプレーした実績を持つテベスだが、昨季は故障に苦しみ、中国リーグでの得点もわずか4ゴールにとどまった。

 シーズン途中にグスタボ・ポジェ(Gus Poyet)前監督から指揮官の座を引き継いだ呉監督は、テベスを太りすぎだと断じ、減量できるまでは起用しないと断言。そして中国のサッカーファンもすっかり幻滅し、何かあるたびに母国へ戻りたがるテベスに対して「ホームシック少年」のレッテルを貼っていた。

 呉監督はその後、「テベスはこれまでチームに大きく貢献してくれた。彼はまわりが言うような人間ではない。練習熱心で、素晴らしい仕事をしてくれた」とコメントしたものの、チームがタイトルを獲得した昨年の中国FAカップ(CFA Cup)決勝では登録メンバーから外し、出場機会を与えられなかった同選手はシーズン終了を待たず帰国の途に就いた。(c)AFP