男性を拉致し銃突き付け結婚を強制、インドで捜査
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【1月5日 AFP】インドで、エンジニアの若い男性が拉致され、銃を突き付けられた状態で強制的に結婚させられたとして、警察が捜査を開始した。事件のあった東部ビハール(Bihar)州の当局が5日、明らかにした。
この事件は、被害者のビノッド・クマール(Vinod Kumar)さんが花嫁側の家族に手荒く扱われ、無理やり晴れ着を着せられる動画がソーシャルメディアに出回り発覚した。
動画では、解放してくれと懇願するクマールさんに対し、「おまえの結婚式をしてやろうというだけだ、何もつるし上げようというわけじゃない」などと叫ぶ男の声も確認できる。また別の動画では、花嫁の横に座りながら泣くクマールさんを、花嫁の親族とみられる女性が慰める様子も撮影されている。
地元メディアによると、クマールさんは花嫁の親族の1人と共通の友人の結婚式で会い、銃で脅されて女性と結婚するよう命令されたと話している。事件後、クマールさんは何とか逃げ出し、自宅に帰ったという。
ビハール州はインドで最も貧しい州の一つとされ、同州と周辺地域では結婚時に支払いを期待される持参金が支払えない貧しい家庭の出身者が強制的に結婚させられる風習がある。(c)AFP