米バージニア州議会選、「くじ引き」で決着 313年前の法律発動
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【1月5日 AFP】米バージニア州で4日、昨年行われた州議会選で共和・民主両党の候補2人が同数の票を獲得した結果に決着をつけるために、くじ引きで解決する313年前の法律が発動された。
昨年11月の州議会下院の議員選で、共和党の現職デビッド・ヤンシー(David Yancey)氏と民主党から出馬したシェリー・シモンズ(Shelly Simonds)氏は共に1万1608票を獲得した。シモンズが当選すれば、定数100人の同州下院は両党同数で勢力が拮抗(きっこう)する事態となった。だが、4日に行われたくじ引きでヤンシー氏が当選。議会内勢力は51対49で共和党がかろうじて過半数を維持した。
くじ引きは両者の氏名を書いた紙が入ったふた付きの容器(フィルム容器を使用)を鉢に入れ、州選挙管理委員会の委員長がそのうちの1個を引く形で行われた。このためにバージニア美術館(Virginia Museum of Fine Arts)から装飾用の鉢が貸し出された。
州議員選で獲得票が同数だった場合の勝者を決定するこのくじ引きは、1705年に制定された法律で定められている。
昨年11月の米地方選で、バージニア州では民主党のラルフ・ノーサム(Ralph Northam)氏が下馬評を覆して知事選に勝利した他、共和党が安定多数だった下院では民主党が僅差に持ち込み、共和党にとっては手痛い結果となっていた。(c)AFP