トランプ氏の精神状態に関する説明会、昨年12月民主党議員ら出席 米報道
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【1月5日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の精神衛生(メンタルヘルス)状態について、昨年12月上旬に連邦議会議員向けの説明会が開催されていたと米メディアが報じた。少なくとも10人超の議員が参加したが、ほぼ全員が民主党議員だったという。
この説明会は、精神科医とメンタルヘルスの専門家27人がトランプ氏の精神状態を評価した書籍『The Dangerous Case of Donald Trump』(ドナルド・トランプの危険な症例)を編さんした米エール大学(Yale University)のバンディー・リー(Bandy Lee)准教授が、昨年12月5日と6日に行った。
リー氏は米CNNテレビに対し「議員らはこうした大統領の危険性、大統領の精神的な不安定さがこの国を脅かす危険性を非常に懸念していると言った」と述べた。この説明会の参加者は1人を除き全員、民主党議員だった。リー氏は唯一出席した共和党議員の名前を挙げることを拒んだ。
リー氏はまた政治サイト、ポリティコ(Politico)に対し「トランプ氏の状態はどんどん悪化しており、大統領職が与えるプレッシャーに耐えられなくなるだろう」とも語っている。
トランプ氏の精神状態についてこうした評価を下すことは、米精神医学会(APA)の「ゴールドウオーター・ルール(Goldwater Rule)」に反しているようにみえる。同ルールでは「会員の精神科医は、直接診断していない患者の精神状態に対する専門的意見を公表すべきではない」としている。
だが米下院では「大統領が精神的、身体的に権限と義務を果たすことができない可能性」を判断する委員会の設置法案を民主党議員57人が共同提案している。(c)AFP