米東部の「爆弾サイクロン」、交通事故で4人死亡 議会にも影響
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【1月5日 AFP】米東海岸を襲った寒波の大雪と低気温により4日各地で路面が凍結し、交通事故が発生するなど危険な状況となっている。
ノースカロライナ州とサウスカロライナ州では路面凍結で多くの車がスリップ。ノースカロライナ州ではスリップしたピックアップトラックが橋から転落し逆さになって川底に沈み乗っていた2人が死亡するなど、両州で合わせて新たに4人が死亡した。これに先立ち、米国の広い範囲を襲った今回の寒波ですでに十数人が死亡していた。
この寒波は急激な気圧の低下によってハリケーン級の暴風が発生することから、米気象当局は「ボム・サイクロン(爆弾サイクロン)」と呼んでいる。
一部の地域で強風を伴う約30センチの積雪が予想され学校が休校になったニューヨーク州は非常事態を宣言し、約500人の州兵を沿岸部に動員した。マサチューセッツ州では暴風による大波でボストン東部の道路や州の沿岸部が水に漬かった。
航空便の運航情報サイト「フライトアウェア(FlightAware)」によると、寒波の影響で各空港ではこれまでに4200便以上が欠航となり、2200便に遅れが出た。
一方降雪が少量だった首都ワシントンでも連邦政府機関が2時間遅れで開庁し、多くの学校が休校となった。ミッチ・マコネル(Mitch McConnell)院内総務は今週上院ではこれ以上採決を行わないと述べ、年末年始休暇で短くなっていた今週の議会日程はさらに短くなった。(c)AFP/Catherine TRIOMPHE