【1月4日 AFP】韓国の検察当局は、汚職スキャンダルで罷免・起訴された朴槿恵(パク・クネ、Park Geun-Hye)前大統領について、在任中に情報機関の国家情報院(NIS)から巨額の賄賂を受け取っていた罪で追起訴する方針を示した。韓国メディアが4日、報じた。

 検察情報に基づく報道によると、朴被告は大統領就任直後の2013年初めから2016年半ばまで毎月、5000万~2億ウォン(530万~2100万円)をNISから受け取っていたとされる。

 総額38億ウォン(約4億200万円)に上る賄賂の受け渡しは大統領府の青瓦台(Blue House)近くの閑散とした駐車場や裏通りで行われ、NIS職員が朴被告の側近に手渡していたという。

 韓国・聯合(Yonhap)ニュースによれば賄賂の資金源は、NISが情報活動のため領収書不要で支出できる「特殊活動費」だったという。

 賄賂の使途は現時点では不明だが、韓国の報道によると、朴被告が個人目的で利用したり、支援団体の財源に充てたりしていたという。

 朴被告は既に収賄、強要、職権乱用など18件の罪で起訴され公判中。(c)AFP