片目失明選手に相手サポが模造の目玉投げつける、スコットランド2部
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【1月4日 AFP】スコティッシュ・チャンピオンシップ(2部)のファルカーク(Falkirk FC)のサポーターが、2日に行われた試合で片目を失明している相手チームのディーン・シールズ(Dean Shiels)に対して模造の目玉を投げつけ、クラブに重い制裁が科される可能性が出てきた。
ダンファームリン・アスレティック(Dunfermline Athletic)に所属するシールズは、8歳の時に家庭内の事故で片目の視力を失っていたが、この日ファルカークのサポーターは、0-2で敗れた試合中に元北アイルランド代表のMFシールズをあおり立てた。
ファルカークはサポーターの不祥事により、リーグを管轄するスコティッシュ・プロフェッショナル・フットボールリーグ(SPFL)の規則に抵触した可能性もある。SPFLは試合のリポートを精査した上で、処分を下すか否かを検討する。
ファルカーク側は試合後に素早く対処に出て、この行為について謝罪している。
ファルカークFCは「少数の個人による、嫌悪すべき振る舞いについて率直に謝罪します。体に障害のある方に対するののしりはただただ受け入れがたいものであり、スポーツで競い合っている中でこういったことが発生したという事実も弁解としては通用しません。こういったことは止めねばなりません。本日の試合から身元を特定された人物には処分を見込んでおり、今後はこういった恥ずべき行為が繰り返されることは許しません」と声明を発表している。
ファルカークがシールズに対する扱いでトラブルを起こしたのは、今季はこれが初めてではない。
昨年10月に行われたカップ戦では退場処分となったシールズが、ファウルを受けたファルカークのジョー・マッキー(Joe McKee)とケビン・オハラ(Kevin O'Hara)になじられた。その後、スコットランド・サッカー協会(SFA)はオハラに8試合、マッキーに4試合の出場停止処分を科している。(c)AFP