【1月4日 AFP】米インテル(Intel)などのCPUに脆弱(ぜいじゃく)性が見つかり、ハッカーにつけ込まれて機密情報が盗まれるのではないかという不安が広がっている。同業の米AMDや英ARM、検索最大手の米グーグルなど業界各社が協力して対応を急いでいる。

 脆弱性に関する警告が飛び交う中、インテルは3日に声明を出し、同社製品に特有の「バグ」や「欠陥」があるとする報道は正しくないと反論。

 同社のブライアン・クルザニッチ(Brian Krzanich)最高経営責任者(CEO)は米経済専門局CNBCに対し、この脆弱性は米グーグル(Google)の調査チームが先に発見していたもので、業界が対策を取る間非公開にされていたと語った。

 インテルは、問題の迅速な解決に向けて同業のAMDやARM、ソフトウエア各社と協力し、業界を挙げて対応に当たっていると説明している。

 グーグルは、情報の大部分がメディアに流出したため、予定を数日前倒ししてこの脆弱性を公表。それによると、同社の調査チームがインテルやAMD、ARMのチップを搭載した機器や、それらを動作させる基本ソフト(OS)に「重大なセキュリティー上の欠陥」を発見した。欠陥を悪用されれば、パスワードや暗号化キーなどメモリーに保存されている機密情報が権限のない人物に読み取られる恐れがあると指摘している。

 グーグルは自社のブログで「新たな種類の攻撃から守るため、当社のシステムと影響を受ける製品をアップデートした。また、ユーザーやウェブを保護するためにハードウエア、ソフトウエアのメーカー各社と協力している」と明らかにしている。(c)AFP