【1月4日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がイランの反政府デモを支持するツイートを投稿したことを受けて、イラン政府は3日、国連(UN)に宛てた書簡で、米国がイランに内政干渉しているとして激しく非難した。

 イランのゴラムアリ・ホシュルー(Gholamali Khoshroo)国連大使は、国連安全保障理事会(UN Security Council)とアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)国連事務総長に宛てた書簡の中で「(イランで)散発的に起きている抗議デモへの支持を口実に、(米政府は)グロテスクなやり方でイランへの内政干渉を強めている。デモの中には潜入者たちに乗っ取られているものもある」と述べ、米国が国際法と国連憲章の原則に違反していると非難し、各国にも米政府の声明を非難するよう呼び掛けた。

 ホシュルー氏はまた「米国の正副大統領は多数のばかげたツイートによって、破壊活動に参加するようイラン国民をあおっている」「米国務省は、米政府がイラン国内の反政府派をけしかけて政権交代をさせたがっていることさえ認めている上、フェイスブック(Facebook)やツイッター(Twitter)を通じて、米国がイランの内政問題に干渉していることまでも認めている」と述べた。

 この書簡が公開される前にトランプ大統領は、イラン国民が政府を「取り戻す」ことを支援すると約束し、米政府としてイランのデモ参加者に対する弾圧に関与した者への制裁を検討していると述べていた。

 米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は2日、21人が死亡したイランでの騒乱について協議するため、国連安保理の緊急会合開催を要請していくと発表した。(c)AFP