【1月4日 AFP】イラン各地で反政府デモが起き、治安当局との衝突などで21人の死者が出た問題で、同国革命防衛隊(Revolutionary Guards)のモハンマド・アリ・ジャファリ(Mohammad Ali Jafari)司令官は3日、「暴動の終結」を宣言した。同日には国内の複数の都市で、数万人の政権支持者が参加する集会も行われた。

 ジャファリ司令官は革命防衛隊のウェブサイトに出された声明で、全国で「騒ぎを起こした者」の数は1万5000人以下で、同隊による介入は「限定的」なものにとどまったと説明。「きょう、われわれは暴動の終結を宣言する」と発表した。

 また「反革命勢力による訓練を受け、暴動の中心で騒ぎを起こしていた者たちの多数が逮捕されており、断固たる措置を受けることになる」と言明。抗議行動を起こした人々は「ソーシャルメディア上で大規模な介入を行った」ものの、「制限が設けられると、問題は減少した」と述べた。

 AFP記者によると、首都テヘランの街頭には大勢の革命防衛隊員や警官が引き続き配備されている。地方部での状況については、情報の真偽を確認することが困難な状況が続いているものの、2日夜から3日朝にかけて反政府デモがあったとする報告はほとんどなかった。(c)AFP/Eric Randolph