【1月3日 AFP】平昌冬季五輪組織委員会(POCOG)の李熙範(イ・ヒボム、Lee Hee-beom)会長は3日、北朝鮮が代表団を派遣する場合も万全の準備を整えていると発言した。

 李会長は「冬季五輪史上最大」と称する平昌五輪に北朝鮮が参加する可能性を織り込み、だいぶ前から準備してきたと発言。「北朝鮮が選手だけではなく、応援団や補助スタッフを派遣する場合についても準備している」と述べた。また「国際オリンピック委員会(IOC)もこれまでに数回、北朝鮮の参加を支持する旨を表明している」と語った。

 2月9日から25日まで開催される平昌冬季五輪について、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は今月1日の「新年の辞」で成功を願っていると述べ、また代表団派遣の可能性を示唆した。さらに金委員長は、両国の関係改善の「大きな一歩」として、五輪参加へ向けた韓国との話し合いなどのためにホットライン(直通電話)再開も発表している。

 一連の動きを受け、平昌がある江原道(Gangwon Province)の崔文洵(Choi Moon-Soon)知事は、北朝鮮代表団が訪韓するために船を派遣する用意があると述べた。2002年に韓国の釜山(Busan)でアジア競技大会(Asian GamesAsiad)が開催された際には、北朝鮮代表団は船で到着し、船内に宿泊した。崔知事は「船は保安と宿泊の問題が同時に解決する便利な方法だ」と述べた。(c)AFP