【1月3日 AFP】南アフリカ・ケープタウン(Cape Town)のテーブルマウンテン(Table Mountain)で1日、懸垂下降をしていた男性1人と現地ガイドの合わせて2人が死亡した。同国当局が2日、発表した。また麓と頂上を結ぶロープウエーが救助活動に使用された影響で、頂上にいた約500人の観光客らが数時間、立ち往生する事態となった。

 地元メディアによると、死亡したのは邦人男性と現地ガイドの2人で、一緒にいた男性の妻は無事救出された。約30人の救助隊員が夜間にかけて12時間にわたって救助活動を行ったという。現場は険しい岩壁でヘリコプターが到達できなかったため、観光客用のロープウエーから救助隊員がロープを使って下降し、生存者の救出と遺体の収容を行った。

 救助活動のため頂上で立ち往生していた観光客らの最後の一行が下山したのは、ロープウエーの運転再開後の2日未明だった。クリスマスから新年にかけてはケープタウンの観光シーズン最盛期で、標高1086メートルのテーブルマウンテンのロープウエーは最も人気のスポットの一つとなっている。(c)AFP