米国連大使、南北協議は「一時しのぎ」 圧力継続へ
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【1月3日 AFP】米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は2日、北朝鮮と韓国の直接協議が実現する可能性が出ていることについて「一時しのぎ」の措置だと一蹴した。米国は核武装した北朝鮮を絶対に受け入れないとも改めて強調した。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は1日の新年の辞で韓国との関係改善に言及し、平昌冬季五輪への代表団派遣を示唆。これを受けて韓国政府は2日、今月9日にハイレベル協議を開くよう北朝鮮側に提案した。
ヘイリー大使は記者団に「北朝鮮にあるすべての核兵器を禁止する措置が取られない限り、われわれはいかなる協議も真剣に受け止めない」と言明。「われわれはこの政権を非常に無謀な政権とみなしている。一時しのぎは必要ないし、にこやかに写真を撮る必要もないと考えている」と続けた。
また、北朝鮮に今すぐ核兵器を放棄させなくてはならないと述べ、「核保有国としての北朝鮮は絶対に受け入れない」と警告した。
一方、ホワイトハウス(White House)は、南北の直接協議の可能性によって米国の北朝鮮政策が変わることはないと明言している。サラ・ハッカビー・サンダース(Sarah Huckabee Sanders)大統領報道官は「米国は北朝鮮の行動を変えさせるため引き続き最大限の圧力を掛け、朝鮮半島を確実に非核化させる」とし、「われわれの目標は変わっておらず、韓国ともそれを共有している」と述べた。(c)AFP