イラン最高指導者、デモは「敵」のせいと非難 米は国連会合要請へ
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【1月3日 AFP】イランの最高指導者アリ・ハメネイ(Ali Khamenei)師は2日、同国各地でこれまでに21人が死亡した反政府デモの責任は「敵たち」にあると非難した。一方、デモへの支持を表明している米国はイランに対する圧力をさらに強め、国連(UN)での緊急会合開催を要請する方針を示した。
ハメネイ師は国営テレビで放送された演説で、先月28日に始まった抗議行動について沈黙を破り、「敵たちが団結し、あらゆる手段、金、兵器、政策、保安機関を用いてイランに問題を生み出そうとしている」「敵は常に、イランに侵入し攻撃する機会と隙を狙っている」と非難した。
今回の反政府デモや、同デモを支持する米国の姿勢については、2009年に行われた大規模な抗議運動を支持した改革派からも批判の声が上がっている。
米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使は、イラン反政府デモの問題について国連安全保障理事会(UN Security Council)と国連人権理事会(UN Human Rights Council)での緊急会合の開催を求めていくと言明。さらに、抗議行動がイランの「敵」によって扇動されたというハメネイ師の主張について、「完全なたわ言」だとはね付けた。(c)AFP/Eric Randolph