【1月2日 AFP】ナイジェリアのイスラム過激派組織ボコ・ハラム(Boko Haram)の指導者であるアブバカル・シェカウ(Abubakar Shekau)容疑者が2日、動画メッセージを公開し、ナイジェリアで昨年末に発生した一連の襲撃事件を起こしたのはボコ・ハラムだと主張した。

 ナイジェリア政府はボコ・ハラムを打倒したとしている一方、暴力事件が増加する中、数か月ぶりにシェカウ容疑者が公開した動画は、政府の主張に対し疑問を投げかけるものとなった。

 シェカウ容疑者は31分間の動画の中で、ナイジェリア北部で使われるハウサ語で「われわれは無事で、われわれに起こったことなど何もない」と語った。

 さらに「ナイジェリアの軍や警察、われわれに損害を与えようとする者らは、われわれに対し何もできなければ、何ら得られもしないだろう」と述べ、「われわれは、マイドゥグリ(Maiduguri)やガンボル(Gamboru)、ダンボア(Damboa)で攻撃を実行した。これら全ての攻撃はわれわれが行ったのだ」と強調した。

 動画には、マイドゥグリ郊外の村にある軍の検問所に対し、先月25日のクリスマスに実施された攻撃の様子も収録されている。軍はこの攻撃について、1時間にわたる交戦の後に阻止したと発表していた。(c)AFP