【12月30日 AFP】4年連続で水不足の冬に見舞われているイスラエルのラビ(ユダヤ教指導者)ら2000人以上のユダヤ教徒が28日、エルサレム(Jerusalem)旧市街にあるユダヤ教の聖地「嘆きの壁(Western Wall、西の壁)」に集まり、雨乞いをした。

 イスラエルの気象当局の予報では、通常なら最も降水量が多いはずの12月から2月は、65%の確率で水不足になる見込みだという。

 同国では今年3月には、主要な淡水資源である北部のガリラヤ湖(Sea of Galilee)の水位がここ100年間で最低を記録。しかし、地中海沿岸部に設立された5か所の海水淡水化設備を利用することで断水は免れた。

 今回、雨乞いを主催したウリ・アリエル(Uri Ariel)農業・農村開発相は「祈りが功を奏することもある」と、公共ラジオで主張している。(c)AFP