NYでアパート火災、12人死亡 原因は子供の火遊び
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【12月30日 AFP】米ニューヨーク(New York)市ブロンクス(Bronx)のアパートで28日夜、火災が発生し、子供4人を含む12人が死亡した。同市消防当局は29日、同アパートに住む3歳の男児が台所のこんろで遊んでいたことが出火原因だったと発表した。
火災は人気観光スポットのブロンクス動物園(Bronx Zoo)近くにある25戸のアパートで発生。死亡した12人のほかに、4人が現在も重体となっている。ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は「少なくともここ四半世紀で最悪の火災」と述べた。
同市のダニエル・ナイグロ(Daniel Nigro)消防総監は記者団に対し、「火災は1階の台所で発生したと判明した」と説明。「3歳半の男の子がこんろのバーナーで遊んでいた際に出火した。母親は男の子が叫び声を上げるまで火災に気付いていなかった」と述べた。
母親は自分の子供2人を連れて逃げたが、その際に玄関のドアを開けたままにしていたため、火の手は階段を通じて瞬く間に拡大。住民らは避難階段を使って屋外へと避難した。ナイグロ消防総監によると、「階段が煙突の役割を果たしたことで、火災が上階に素早く広がり、人々が対処する時間がほとんどなかった」という。
火災発生から約3分後には消防隊が現場に到着したが、一部の人々にとっては時すでに遅く、火災現場で5人が死亡。さらに地元病院に搬送された7人の死亡が確認された。(c)AFP/Thomas URBAIN