【12月29日 AFP】(更新、写真追加)韓国が11月、北朝鮮の船舶に石油製品を積み替えたことが国連(UN)の制裁に違反するとして、香港船籍の船舶を一時的に拿捕(だほ)して検査を実施していたことが分かった。韓国外務省が29日、明らかにした。

 韓国の税関当局は11月24日、この船が同国の麗水(Yeosu)港に寄港した際に一時的に拿捕して検査を行ったという。

 台湾企業がチャーターしていたこの船は以前、10月11日に麗水港で日本製の石油精製品約600トンを積み込み、台湾に向けて出港したはずだった。

 だが公海上で10月19日、北朝鮮の船舶および他国の船舶3隻に石油製品を移し替えていたという。

 複数の外交官がAFPに明かしたところによると、この北朝鮮の船舶は、国連安全保障理事会(UN Security Council)が28日、北朝鮮に対する制裁措置により禁じられた物資を輸送した疑いがあるとして、世界各国の港湾への入港を禁止された4隻のうちの一つだった。(c)AFP