【12月28日 AFP】中国共産党は、国内の治安維持を担う人民武装警察部隊を来年から中央軍事委員会の直属にすることを決めた。国営の新華社(Xinhua)通信が27日伝えた。武装警察はこれまで政府と中央軍事委の二重の指揮下にあった。同委のトップを務める習近平(Xi Jinping)総書記(国家主席)への一段の権力集中を示す動きとみられる。

 武装警察は治安維持のほか、国境警備やテロ対策、消防活動などに当たる準軍事組織で、規模はおよそ66万人。

 中央軍事委主席として中国人民解放軍(People's Liberation Army)を統括する習氏が武装警察も指揮することになる。

 新華社は党中央委の声明の内容として「2018年1月1日から中央軍事委員会のみが統括する部門になる」と伝えた。ただ、指揮系統の変更の理由には触れていない。(c)AFP