【12月27日 AFP】英王室のヘンリー王子(Prince Harry)が客員で編集を務めたBBCのラジオ番組「トゥデー(Today)」が27日に放送され、バラク・オバマ(Barack Obama)前米大統領が番組内で王子からインタビューを受けた。またオバマ氏は、大統領職を退任して以来初という今回のインタビューで、ソーシャルメディアに対し懸念を示した。

 オバマ氏はソーシャルメディアについて「市民の対話をむしばんでいる」と指摘し、「インターネットの危険性の一つは、人それぞれが全く異なる現実を抱いてしまうことだ」と述べた。

 またオバマ氏は、「人々は、自らが抱いている偏見を強化する情報の内に閉じこもり得る」と述べ、「物事はチャットルームで描写されているように単純ではない」と語った。

 さらに、「さまざまな意見、考え方の多様性を認め、同時に社会のバルカン化(分裂)を引き起こさず、合意点を見つけ出す方向性で、このテクノロジーをどのように生かしていくべきかが問題だ」と指摘した。

 インタビューはヘンリー王子が創設に関わった傷病兵らによる国際スポーツ大会「インビクタス・ゲームズ(Invictus Games)」の開催に合わせ、今年9月にカナダ・トロントで収録された。(c)AFP