ロイター記者2人の勾留を2週間延長、ミャンマー裁判所
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【12月27日 AFP】ミャンマーの裁判所は27日、国家機密法に基づき逮捕されていたロイター通信(Reuters)のミャンマー人記者2人の勾留期間をさらに2週間延長することを決定した。
勾留されているのは、ワ・ロン(Wa Lone)記者とチョー・ソウ・ウー(Kyaw Soe Oo)記者。ミャンマー政府軍が主導していたイスラム系少数民族ロヒンギャ(Rohingya)難民に対する弾圧を取材していたが、警察当局からヤンゴン(Yangon)郊外での夕食に招かれた後に逮捕されていた。
2人はラカイン(Rakhine)州で政府軍が行っていたロヒンギャへの弾圧に関する重要な文書を保持していた疑いで勾留されており、有罪になれば最長14年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。
ミャンマー当局者らは2人が勾留されている場所や釈放される時期については一切発言を拒否している。
2人は27日、ヤンゴン郊外の裁判所に初めて姿を見せ、これまで連絡を取ることが認められてこなかった親族らに涙ながらに抱きしめられる場面もあった。
ウー記者はフランス通信(AFP)に対し「他のジャーナリストには気を付けるように伝えてほしい。本当に恐ろしい。私たちは悪いことはしていない」と語った。
オン・ミエント(Ohn Myint)判事は、「取り調べが現在も続いている」として、勾留期間を来年1月10日まで延長するとした。
記者2人の逮捕をめぐり、ミャンマー当局に対しては、報道の自由を損なうとして大きな非難を浴びている。今年、ミャンマーでは少なくとも11人の記者が逮捕されている。(c)AFP