【12月27日 AFP】伝統的なイタリア料理に新風を吹き込んだ「新イタリア料理(ヌオーバ・クチーナ)」の父と目されているイタリア人シェフ、グアルティエーロ・マルケージ(Gualtiero Marchesi)さんが26日、故郷のミラノ(Milan)で死去した。87歳。地元メディアが伝えた。

 イタリア、スイス、フランスで修行した後、1977年にミラノで初めて自分の店を持った。同店は8年後、イタリアで初めてミシュランガイド(Michelin Guide)の三つ星を獲得した。

 この成功を背景に、イタリア国内のほかフランスや日本でもレストランやカフェを出店した。

 その後、ミラン中心部のスカラ広場(Piazza della Scala)にレストラン「マルケジーノ(Marchesino)」をオープンし、経営していた。

 ミラノがあるロンバルディア(Lombardy)州のロベルト・マローニ(Roberto Maroni)知事はフェイスブック(Facebook)で、「さようならグアルティエーロ。あなたはミラノ人としてのルーツを失うことなく、イタリア料理をまだ見ぬ高みに押し上げるすべを知っていた」と悼んだ。(c)AFP