【12月27日 AFP】フランス映画界の元スター、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さん(83)が来月、自身の数十年にわたる動物愛護活動をつづった書籍を出版する。バルドーさんは26日に行われたAFPの取材で、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領の動物愛護に対する姿勢を批判した。

 著書のタイトルは「Larmes de Combat(闘いの涙)」で、1月25日に発売される。南仏の保養地サントロペ(Saint-Tropez)からAFPの電話取材に応じたバルドーさんはこの本について、「私の存在と、私の動物のための闘いの記録であり、私の嫌悪感を深層まで表現したもの」と話した。

 バルドーさんは、動物の権利擁護への支援に欠けるマクロン大統領には「うんざり」していると述べ、「この政権は非常に悪いスタートを切った」「マクロンには動物と自然に対する思いやりがまったくない」と批判。

 また、マクロン大統領が今月、ロワール渓谷(Loire Valley)にある狩猟のために建てられたシャンボール城(Chateau de Chambord)で家族と休暇を過ごしたことを強く非難。バルドーさんは「彼はまだ体に温もりがある獲物を前にしたハンターたちを褒めたたえた」「恥ずべきことで、きわめて不適切だ」と語った。

 バルドーさんは、最初の夫であるロジェ・ヴァディム(Roger Vadim)監督による1956年の映画『素直な悪女(And God Created Woman)』への出演で一躍スターダムに駆け上がったが、その後20年も経たない1973年に39歳の若さで引退している。(c)AFP