口が利けないふりで12年…犯行発覚の中国人殺人犯、実際にしゃべれず
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【12月26日 AFP】中国で、過去に殺人を犯しながらその罪を隠蔽(いんぺい)するため、口が利けないふりを12年間続けてきた男が、実際に発話能力を失っていたことが判明した。地元紙が報じた。
同国東部浙江(Zhejiang)省の浙江日報(Zhejiang Daily)が22日に報じたところによると、曽(Zeng)という姓だけが公表されているこの男は2005年、500元(約9000円)の家賃をめぐるいさかいの末に妻のおじを殺害した後、出身地である同省内の村から逃亡。
当時33歳だった男は別の省で、言葉が不自由なふりをして建設現場での仕事を見つけた上、改名し結婚し、子どもをもうけていた。
しかし戸籍に関する書類がないことに疑いを持った地元警察が男に血液検査を命じたところ、今年10月になって、12年前から指名手配されている殺人犯の両親のDNAとほぼ一致する結果が判明。男は書面で罪を認めた。
同紙は「男は12年間沈黙を貫いて、もはや話せなくなっている」としている。
男は警察に対し、「口をつぐむことで、愚かなことを一切言わないつもりだった」と筆談で伝えたという。もし有罪が確定すれば、死刑に処される可能性もある。(c)AFP