【12月26日 AFP】中国の裁判所が、39階建ての高層ビルを同国最大のインターネット販売サイトで競売にかける。最低価格は5.5億元(約96億円)だという。

 同国北部山西(Shanxi)省高級人民法院が来月2日、電子取引大手アリババ(Alibaba)が運営するネット販売サイト「淘宝(タオバオ、Taobao)」上で競売にかけるのは、同省太原(Taiyuan)市にある建物とその敷地。

 国営新華社(Xinhua)通信が25日に報じたところによると、ビル建設が始まったのは2006年。高さ156メートル、延べ床面積は7万6000平方メートル以上で、当初はホテル開業を見込んでいたという。

 新華社が引用した同裁判所の声明には、2010年にほぼ完工したものの、その後資金不足で計画が頓挫したと記されている。

 タオバオのオークションページには、薄暗く照らされた地下駐車場や、ほこりに覆われ建設資材が積み上げられた未完成の建物内部の写真が掲載されている。(c)AFP