【12月27日 CNS】中国・上海（Shanghai）洋山深水港（Yangshan Deep-Water Port）が3年の建設期間を終え、無人の自動化ふ頭として開港した。

　洋山深水港・無人ふ頭は中国最大の海洋土木企業、上海国際港務（集団）が自社開発した全自動化ふ頭スマート生産管理システムと、中国最大の物流機器製造会社、上海振華重工（Shanghai Zhenhua Heavy Industries）が自社開発した人工知能システムを組み合わせている。

「一帯一路（One Belt One Road）」の一環として、コンテナの総取扱量が年々増えている上海港の処理能力を大幅に上げるため3年前に施工された。

　船からコンテナを下ろし、無人搬送車（Automated Guided Vehicle、AGV）で目的の場所まで運び、所定の位置に置くまですべて無人で行われる。

　試運転として開港した洋山深水港・無人ふ頭の総面積は223万平方メートル。港の水深は11～15メートルで、7隻のコンテナ船が接岸できる港は全長2350メートルある。処理能力は400万TEU（コンテナ荷扱量）で、将来的には630万TEUまで伸ばす計画だという。

　設備についても、現在の走行クレーン10台、ガントリークレーン40台、無人搬送車50台から、最終的には走行クレーン26台、ガントリークレーン120台、無人搬送車130台まで増やす計画だという。(c)CNS/JCM/AFPBB News