ペルーのフジモリ元大統領に恩赦 禁錮25年、体調不良で入院中
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【12月25日 AFP】(更新、写真追加)ペルー大統領府は24日、大統領在任中の汚職や人権侵害の罪で禁錮25年の刑に服しているペルーのアルベルト・フジモリ(Alberto Fujimori)元大統領(79)に対し、人道的理由から恩赦を与えたと発表した。
大統領府は声明で、ペドロ・パブロ・クチンスキ(Pedro Pablo Kuczynski)大統領が「アルベルト・フジモリ氏と他7人に対し、人道的恩赦の付与を決定した」と明らかにした。
フジモリ氏は23日、監房から病院に移送されていた。医師らによると「急な血圧低下と著しい心拍異常」を起こしたという。
担当医は「彼は集中治療室に入っており、快方に向かっている」と述べ、容体が安定するまでは入院が続くとの見方を示している。
フジモリ氏は1990年から2000年まで大統領を務め、2005年に収監された。フジモリ氏に対しては、今年のクリスマスの時期に恩赦が認められるとの臆測が広がっていた。
人権侵害などで有罪になったフジモリ氏だが、毛沢東主義の左翼ゲリラ「センデロ・ルミノソ(Shining Path、輝く道)」を壊滅させたほか、経済を立て直した実績から、国内でいまだに一定の支持を集めている。(c)AFP