ミス・アメリカ主催団体トップ、女性蔑視メール問題で辞任
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【12月24日 AFP】米国を代表する美女を選ぶ毎年恒例のミスコンテスト「ミス・アメリカ(Miss America)」の主催団体のトップが、23日に辞任した。体形や性生活を話題にした女性蔑視的な内部メールが外部に流出し、元ミス数十人が辞任を要求したことが契機となった。
理事会のダン・マイヤーズ(Dan Meyers)暫定会長は、「本日午後、ミス・アメリカ機構(Miss America Organization)理事会はサム・ハスクル(Sam Haskell)会長兼最高経営責任者(CEO)の辞任を承認した」と発表した。
米ニュースサイト「ハフィントンポスト(Huffington Post)」は2日前、ハスクル氏が下品な言葉で元ミスらに言及している内部メールを掲載した。この中で元ミスらは繰り返し中傷され、ハスクル氏が「ごみ」と呼んだ一人は体形や性生活を取りざたされ、侮辱されていた。
マイヤーズ氏の声明によると、理事会はリン・ワイドナー(Lynn Weidner)会長の辞任も承認した。ワイドナー氏は「円滑な引き継ぎ」のため、最大90日間残留する。
ハスクル氏の辞任を求める公開書簡には、現在87歳の1948年大会の優勝者や、FOXニュース(Fox News)元キャスターのグレッチェン・カールソン(Gretchen Carlson)氏を含む数十人の元ミスが署名した。カールソン氏は2016年、当時FOXニュースのCEOだったロジャー・エイルズ(Roger Ailes)氏をセクハラで提訴し、エイルズ氏を辞任に追い込んだ。和解金は2000万ドル(当時の為替レートで約20億円)と伝えられている。(c)AFP