【12月23日 AFP】フィリピン南部を直撃した台風27号(アジア名:テンビン、Tembin)の死者が30人に増えた。当局が23日、発表した。

 現地警察の発表によると、台風27号の影響で22日に鉄砲水や土砂崩れが発生したミンダナオ(Mindanao)島タボッド(Tubod)近郊で19人が死亡したほか、1つの村が壊滅した。このほか近隣の町や市で4人が死亡した。

 民間防衛当局によると、南ラナオ(Lanao del Sur)州でも7人が死亡した。鉄砲水に流されたり土砂崩れで埋まったりして4人が行方不明になっているほか、1万2000人以上が自宅から避難している。

 フィリピン気象当局は、台風27号は23日遅くに西部パラワン(Palawan)島に上陸すると予想している。フィリピンは今週、台風26号(アジア名:カイタク、Kai-Tak)で54人が死亡し、24人が行方不明になる被害を受けたばかり。(c)AFP