【12月23日 AFP】イスラム過激派組織「イスラム国（IS）」に触発されクリスマスに米サンフランシスコで襲撃事件を計画していたとして元海兵隊員の男が逮捕された。

　米連邦捜査局（FBI）が提出した宣誓供述書によると、元海兵隊員でレッカー車運転手のエベリット・アーロン・ジェイムソン（Everitt Aaron Jameson）容疑者（26）は、今月18～25日の間にサンフランシスコの人気観光地ピア39（Pier 39）で爆発物を使って群衆を殺傷する計画を立てていた。

　FBIが20日にカリフォルニア州モデスト（Modesto）の同容疑者の自宅を捜索したところ、遺言とみられるものと武器弾薬が見つかった。容疑者は2009年に海兵隊の基礎訓練を受けた後に狙撃の訓練課程を修了したが、ぜんそくの病歴を隠していたことが分かり除隊させられていた。

　容疑者はFBIの覆面捜査官をISの幹部だと思い込み犯行計画を漏らしていた。自分も死ぬつもりなので逃走計画は必要ないと話していたという。外国のテロ組織を支援しようとした疑いで来年1月5日にカリフォルニア東部地区連邦地裁で予備審問が行われる予定。有罪になれば禁錮20年の刑を受ける可能性がある。(c)AFP