【12月22日 AFP】英国は2019年の欧州連合(EU)離脱後、旅券の色を現行のワインレッドから、青地に金のデザインに変更する。内務省が22日、発表した。「わが国のアイデンティティーを取り戻すため」と説明している。

 現在の旅券の色はEU全域で使われているワインレッドだが、離脱後EUの規定に従う必要がなくなり次第、その色も変えるという方針だ。

 ブランドン・ルイス(Brandon Lewis)移民担当相は声明で、「EUからの離脱は、わが国のアイデンティティーを取り戻し、世界におけるわが国の新たな道筋をつくるまたとない機会をもたらす」と述べた。

 ルイス氏によると、新旅券は「世界最高レベルの安全性を誇る旅券」になる見込みで、最新の偽造対策が何重にも講じられるという。

 内務省の話では、現在は紙製である写真のページに、新たに強度が極めて高いポリカーボネート素材が採用され、改ざんがより困難になるとしている。

 青地に金のデザインの旅券は、1921年から数十年にわたって使用されていたものを復活させる形で、新たな旅券規定の適用が始まる2019年10月から発行される。(c)AFP