【12月22日 AFP】(更新、写真追加)韓国ロッテグループ(Lotte Group)創業者の辛格浩(シン・キョクホ、Shin Kyuk-Ho、日本名:重光武雄)被告が横領や背任などの罪に問われていた裁判で、ソウル中央地裁(Seoul Central District Court)は22日、辛被告に懲役4年の実刑判決を言い渡した。

 また辛被告の長女に懲役2年、後継者の辛東彬(シン・ドンビン、Shin Dong-Bin、日本名:重光昭夫)被告、および辛格浩被告の愛人に執行猶予付きの懲役刑を言い渡した一方、辛東彬被告の兄である辛東主(シン・ドンジュ、Shin Dong-Ju、日本名:重光宏之)被告には無罪判決を下した。

 辛格浩被告は少なくとも1286億ウォン(約135億円)を会社から横領して親族に与えたことで有罪とされたが、裁判所は同被告が高齢で認知症などの持病があることを鑑み、収監しないことを認めた。

 裁判所の判決によると、同被告は系列映画館の売店を自らの長女と愛人に割安の賃貸料で貸し出し、ロッテグループに778億ウォン(約82億円)の損害を与えた。

 また同被告と後継者の辛東彬被告は、勤務実態のない親族らに計508億ウォン(約53億円)を韓国のロッテグループから給与として支払っていたという。(c)AFP