ボーイングとエンブラエルが提携交渉、ブラジル政府は難色
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【12月22日 AFP】米航空宇宙機器大手ボーイング(Boeing)とブラジルの航空機メーカー、エンブラエル(Embraer)は21日、「提携の可能性」について交渉していると明らかにした。実際に提携するとは限らないとしている。
既に両社はKC390給油機で提携している。今回の提携交渉が実を結べばボーイングはナローボディーのリージョナル機をラインアップに追加することができるほか、欧州航空機大手エアバス(Airbus)とカナダのボンバルディア(Bombardier)が提携して行っている小型旅客機生産にも対抗できる。
最初に提携交渉について伝えた米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)の報道にブラジル政府当局者は驚いたと伝えられている。
ブラジルのミシェル・テメル(Michel Temer)大統領が「私の政権でエンブラエルが売られることは決してない」と述べたと同国紙フォリャ・ジ・サンパウロ(Folha de Sao Paulo)が伝えるなど、ブラジル政府は提携に難色を示している。
報道を受けてエンブラエルの株価は急騰した。両社の提携にはブラジル政府の承認が必要となる。(c)AFP/John BIERS