【12月21日 AFP】米ハリウッドの大物プロデューサー、ゲイリー・ゴダード(Gary Goddard)氏から1970年代に性的虐待を受けたと、元子役の男性7人が米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)の紙面で告発した。ハリウッドにおけるセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)スキャンダルがさらに拡大した形だ。

 またこれに先立ち、テレビドラマシリーズ「ER緊急救命室」や映画『トップガン(Top Gun)』への出演で知られる米俳優アンソニー・エドワーズ(Anthony Edwards)さんが、12歳の頃から助言者および代理人の役割を果たしていたゴダード氏から長年にわたって性的虐待を受けていたと告発している。

 7人はエドワーズさんの告発が自分たちを後押ししたと説明。ゴダード氏は休憩時間に太ももをさすったり、ディズニーランド(Disneyland)のアトラクションの暗がりの中で体を触ったりし、さらにはカリフォルニア州への巡業では宿泊中に繰り返し性的虐待に及ぶなどしていたという。

 ゴダード氏が手掛けた作品『オリバー!(Oliver!)』に13歳の時に出演したライナス・ハフマン(Linus Huffman)さんは、ゴダード氏が「私を脇に連れ出して私の脚に手を置き、『君を誇りに思う』と言いながら股間に手を回してきた」と明かした。ゴダード氏はその後、言い訳しながら素早くその場を離れたという。

 AFPの取材に応じた、ゴダード氏の広報担当であるサム・シンガー(Sam Singer)氏によると、ゴダード氏は「全くの当てこすりとうわさだ」と述べており、告発に対して応答していない。

 エドワーズさんはオンライン上に先月掲載した文章の中で、ゴダード氏が性的欲望を満たすために少年らを身勝手に操り、エドワーズさんの一番の親友をレイプしたと記している。(c)AFP