【12月21日 AFP】テリーザ・メイ(Theresa May)英首相は20日、盟友のダミアン・グリーン(Damian Green)筆頭国務相からの辞表を受理した。グリーン氏はメイ首相の最側近の1人だが、ポルノ画像所持やセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)疑惑が新聞で報道されたことを受けた調査の結果、辞任に至った。

 メイ首相は同氏に宛てた書簡で「深い遺憾の意と、多年にわたる貴殿の貢献に対する不朽の感謝をこめて、私は貴殿に政府からの辞任を求め、貴殿の辞職を受け入れるものです」と伝えた。

 英紙タイムズ(The Times)は、2008年に議会内のグリーン氏のパソコンからポルノ画像が見つかったと報道。これとは別に、2015年に同氏から不適切な行為を受けたとする女性記者の寄稿を掲載した。

 内閣府の調査報告は、グリーン氏が自身のコンピューターからポルノ画像が見つかった事実を知らないと主張したことは、「不正確で誤解を招く」発言であり、閣僚規範に違反に当たると説明している。

 一方、首相官邸が発表した調査報告の要旨は、同氏の女性ジャーナリストに対する行為については明確な結論が得られなかったとしている。(c)AFP