恐竜の足跡の化石、何者かがハンマーで破壊 豪ビクトリア州
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【12月20日 AFP】世界有数の化石産地として知られるオーストラリア・ビクトリア(Victoria)州フラットロックス(Flat Rocks)で、1億1500万年前の恐竜の足跡の化石が何者かによってハンマーで破壊されていたことが分かった。地元当局が20日に明らかにし、「悲しく、無神経な行動だ」と非難した。
被害に遭ったのは中型獣脚類の恐竜の足跡で、2006年に古生物学者らによって発見された。先週、当局職員が校外学習で訪れた一団を引率していた際、故意に破壊されているのを発見したという。
州機関「パークス・ビクトリア(Parks Victoria)」の警備隊員であるブライアン・マーティン(Brian Martin)氏は、「足跡の在りかを知っていた人が、科学的重要性を世界的に認識されている大切な地元の象徴を故意に傷つけたと思うと悲しい」と語った。
足跡が発見された直後、古生物学者らは足跡をシリコーンゴムで型取りし、現場で目にすることで来訪者が興奮を味わえるよう、博物館に移動させずにその場で保存することを決めた。
ただ、専門家によると「幸運なことに足跡の破片の一部を回収することができたので、うまくいけばビクトリア博物館(Museum Victoria)の技術者がある程度まで修復することができるかもしれない」という。(c)AFP