サウジ、首都上空でミサイル迎撃 フーシ派が王宮を標的に
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【12月19日 AFP】(更新)サウジアラビア国営メディアは19日、イエメンのイスラム教シーア派(Shiite)系反政府武装組織「フーシ派(Huthi)」が発射したミサイルを、首都リヤドの上空で迎撃したと発表した。また、フーシ派側もミサイル攻撃の標的について、リヤドにあるサルマン国王(King Salman)の公邸、ヤママ宮殿(Al-Yamama)だったと表明した。
フーシ派と戦争状態にあるサウジアラビア主導の連合軍は声明で、「弾道ミサイルがリヤド上空で迎撃された」と発表した。フーシ派によるリヤドに向けたミサイル攻撃はここ2か月で2回目。
現地のAFP特派員は、通例国王がヤママ宮殿で発表するサウジアラビアの来年度国家予算案の公表直前、グリニッジ標準時(GMT)19日午前10時50分(日本時間同日午後7時50分)頃、大きな爆発音を耳にしたという。
またサウジ文化情報省に属する国際通信センター(CIC)はツイッター(Twitter)に、「有志連合が、『イランのフーシ派』のミサイル迎撃を確認した」と投稿。死者は報告されていないとしている。
数日前に米政府は、先月フーシ派がリヤドに向けて発射したミサイルを製造したのはイランだと非難していた。
最初の攻撃があった11月4日、フーシ派はリヤドのすぐ北に位置するキング・ハリド国際空港(King Khalid International Airport)に向けて弾道ミサイルを発射。これを受けて連合軍は、すでに飢饉(ききん)の瀬戸際にあるイエメンへの長期にわたる封鎖を一層強化した。(c)AFP