【12月19日 AFP】世界自然保護基金(WWF)は19日、東南アジアのメコン(Mekong)川流域で昨年発見されたベトナムのワニトカゲや地元市場で売られていたタイのカメなど、動植物115種が新種と確認されたと発表した。

 チベット高原から南シナ海(South China Sea)へとメコン川が蛇行するタイ、ミャンマー、カンボジア、ラオス、ベトナムなど東南アジア諸国は、世界有数の生物多様性を誇り、同域で発見された新種生物が毎年多数発表されている。

 WWFによると、昨年にも長期にわたる調査期間を経て、両生類11種、魚類2種、爬虫(はちゅう)類11種、植物88種、哺乳類3種の計115種が新種と認められたという。

 これには顔が蹄鉄(ていてつ)の形をしたコウモリや、タイ北東部の市場で売られているのを研究者らが見つけたという、カタツムリを食べるカメなどが含まれている。

 またベトナム南部の常緑樹林原産のワニトカゲは、既に2003年に発見されていたものの、何年もかかってようやく在来種の別の亜種と認定されたという。(c)AFP