トランプ政権の国家安保戦略、非難受けた中ロが反発
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【12月19日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米政権が「国家安全保障戦略(National Security Strategy)」を初めて発表したことを受け、米の国力に挑む決意を固めている国と名指しされた中国は19日、米政府は「冷戦(Cold War)の精神性といった時代遅れの考えを捨て去る」べきだと反発した。
中国外務省の華春瑩(Hua Chunying)報道官は定例記者会見で、「いかなる国や報告であっても、事実を歪曲(わいきょく)する、または悪意をもって中傷するような行為は無駄に終わる」と指摘した。
一方でロシア大統領府(クレムリン、Kremlin)も、同戦略の「帝国主義的な性格」を非難するとともに、米政府が「一極的な世界」に固執していると批判。
ドミトリー・ぺスコフ(Dmitry Peskov)大統領報道官は記者会見で、「同文書の帝国主義的な性格は明らかであり、一極的な世界の断念の拒否、断固たる拒否だ」と指摘。ロシア政府は「自国が米国の安全保障への脅威扱いされるのは容認できない」と述べた。(c)AFP