【12月19日 AFP】南アフリカで18日、与党アフリカ民族会議(ANC)の議長(党首)選が行われ、シリル・ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)副大統領がジェイコブ・ズマ(Jacob Zuma)大統領の元妻ヌコサザナ・ドラミニ・ズマ(Nkosazana Dlamini-Zuma)氏を僅差で破って新議長に選出された。かつては反アパルトヘイト(人種隔離)運動を率いてきたANCだが、今回の激しい選挙戦で党内の深い亀裂が露呈された。

 ヨハネスブルクで党幹部が「我々の同志シリル・ラマポーザがアフリカ民族会議の新議長に決まった」と宣言すると、会議場に集まった数千人の支持者らは落胆するドラミニ・ズマ氏の支持者を尻目に勝利の歌声やシュプレヒコールを上げた。

 得票数はラマポーザ氏が2440票、ドラミニ・ズマ氏が2261票だった。

 新議長になったことで、ラマポーザ氏は次期大統領の有力候補に躍り出た。ズマ政権下で相次いだ汚職や経済低迷により、ANCに対する国民の不満は募っている。(c)AFP/Susan NJANJI and Beatrice DEBUT