マンCがレスターとのPK戦制す、アーセナルとともにEFL杯4強入り
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【12月20日 AFP】イングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2017-18)は19日、準々決勝の試合が行われ、リーグ戦からメンバーを大きく変更したマンチェスター・シティ(Manchester City)はレスター・シティ(Leicester City)に苦しめられたものの、両チーム1-1で迎えたPK戦を4-3で制し、準決勝に駒を進めた。
プレミアリーグで首位を独走するマンチェスター・シティは、選手層の厚みを見せるかのように前の試合から先発9人を変更し、PK戦で競り勝った。対するレスターはジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)が後半ロスタイムにPKを決めて延長戦に持ち込んだが、迎えたPK戦では皮肉にもそのバーディーとリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)がPKを失敗した。
マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は「切り替えの難しい試合だった。われわれは疲れていて、きょうは若い選手が数多くいた。ダニーロ(Danilo Luiz da Silva)は人生初のCBを務めた。ジェイミー・バーディーとリヤド・マフレズが出てきたのも、簡単ではない部分だった」と話した。
「一番良かったのは、この状況に対して奮起し、乗り越えたことだ。将来に向けた良い兆候だと言える」
両チーム合わせてリーグカップを7回制しているチーム同士の対戦だったが、グアルディオラ監督、レスターのクロード・ピュエル(Claude Puel)監督がどちらも別の大会を優先している証拠に、両チームの先発メンバーに本来の主力の名前はほとんどなかった。
それでも、イングランド期待の10代フィル・フォーデン(Phil Foden)を起用したマンチェスター・シティは序盤に攻勢に出ると、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Gundogan)がゴールに迫った。レスターもバーディーとマフレズをベンチスタートとしたが、古巣対決のケレチ・イヘアナチョ(Kelechi Iheanacho)が相手の守備を攻略するようになっていった。
しかし、レスターが盛り返したかに見えたタイミングで、先制したのはシティだった。前半26分、週末のリーグ戦から引き続き先発起用された数少ないメンバーであるギュンドアンが、中盤からボールを持ち上がってラストパスを送ると、これを受けたベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)が冷静に相手GKの股を抜くシュートを決めた。
後半はレスターのペースで始まった。マンチェスター・シティが開始直後の流れを取り戻せないのに対し、ピュエル監督はバーディーとマフレズを送り出して本拠地のファンを沸かせると、チームが攻勢を続ける中でデマレイ・グレイ(Demarai Gray)も投入。さらにロスタイム8分の表示がチームを再び活気づけた。
そして残り時間が少なくなる中、ペナルティーエリア内へ侵入したグレイがカイル・ウォーカー(Kyle Walker)に倒されてPKを得ると、大きな重圧がかかる中でバーディーがこのキックを成功させ、試合は延長戦に持ち込まれた。
迎えた延長では両チーム無得点でPK戦に突入したが、バーディーが最初に失敗し、続けてマフレズも相手GKクラウディオ・ブラーボ(Claudio Bravo)にキックを止められた。
一方、アーセナルはウェストハムに1-0で勝利した。デビッド・モイーズ(David Moyes)新監督の下でこのところ復調しているウェストハムを相手に、アーセン・ベンゲル(Arsene Wenger)監督は、ニューカッスル(Newcastle)とのリーグ戦から先発全員を代えることを選択した。
それでもチームはハーフタイム直前にダニー・ウェルベック(Danny Welbeck)がゴールを挙げると、この1点を守って準決勝に勝ち上がっている。
20日にはマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がチャンピオンシップ(2部)で上位につけるブリストル・シティ(Bristol City)の本拠地に乗り込み、チェルシー(Chelsea)がボーンマス(Bournemouth AFC)とのホームゲームに臨む。その結果次第では、準決勝がどちらもいわゆる「ビッグ6」同士の楽しみな対戦になる可能性もある。(c)AFP/John WEAVER