米副大統領、中東歴訪を延期 税制法案の採決に備え
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【12月19日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は18日、マイク・ペンス(Mike Pence)副大統領が19日から予定していた中東歴訪を延期すると発表した。議長を兼任する議会上院で税制改革法案の採決を控えているほか、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領がエルサレムを首都と認定したことを受けて中東では抗議活動が活発化していた。
ペンス氏はエジプトやイスラエルを訪問する計画だったが、来年1月半ばに仕切り直す。
上院では、悪性腫瘍で治療中の共和党の重鎮、ジョン・マケイン(John McCain)議員が地元アリゾナ州に戻っているため、共和党は過半数をわずかに上回っている状況。政府高官は「税制法案の採決は今でもうまくいきそうだが、どんな機会も失いたくない」と述べている。
上院では賛否が同数になった場合、議長が採決に参加して1票を投じる決まり。ペンス氏はそれに備えて首都ワシントンにとどまる。
税制改革関連法案は数度にわたり可決を阻まれており、今回の法案はトランプ氏が支持基盤や政治献金者の支持をつなぎとめる上で重要なものとみられている。(c)AFP