【12月18日 AFP】(写真追加)フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ(Rodrigo Duterte)大統領は17日、同性婚の合法化に意欲を示した。同国では国民の大多数がカトリック教徒で、同性婚を認めていないローマ・カトリック教会との対立に発展する恐れがある。

 国民の約8割をカトリック教徒が占める同国で、ドゥテルテ氏は以前からローマ・カトリック教会を批判していた。

 ドゥテルテ氏は17日夜、地元の南部ダバオ(Davao)で性的少数者らとの会合に参加し、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)の人々を前に演説。「同性婚を合法化したい。問題は法律を変えなければならないことだ。しかし、われわれが法律を変えることができる」と述べると、拍手喝采が起きた。

 ドゥテルテ氏はさらに「法律では、結婚は男性と女性が結ばれることだとしている。男性とでも女性とでも、人間の好みに応じて結婚できるようにすることは何の問題もない」と続けた。

 フィリピンでは主にカトリック教会の影響により、離婚、妊娠中絶、同性婚は違法とされている。(c)AFP