【12月18日 AFP】米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)は16日、「ルイ14世の城(Chateau Louis XIV)」と名付けられた世界で一番高額な大邸宅の持ち主が、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子だと報じた。

 フランスの首都パリ西方にある大邸宅は2015年に3億ドル(約337億円)で購入された。サウジ国内で汚職の摘発に力を注ぐサルマン皇太子の、一番最近の高額な買い物とみられる。

 同紙によると、この新しく建てられた大邸宅は複数のペーパーカンパニーを通じて匿名の人物が購入していたが、王室の顧問らはサルマン皇太子が持ち主だと認めたという。

 今年7月にも皇太子が所有者だと仏ニュースサイト「メディアパルト(Mediapart)」が報じているが、サウジの当局者らはコメントを控えていた。

 米国経済誌フォーチュン(Fortune)は、「『iPhone(アイフォーン)』で噴水を遠隔操作できる大邸宅」と評し、最も高額な住居になったと伝えている。

 外観は17世紀のフランスの城を模倣しているが、中には映画館、豪華なプール、更にコイが泳ぐ様子を見ることができる透明な壁で囲まれた部屋などもある。

 また約23万平方メートルに及ぶ敷地には庭園、噴水などが作られ、内装は金箔(きんぱく)で装飾され、天井にはフレスコ画が描かれている。(c)AFP/Katy Lee