【12月17日 AFP】イランで17日、大気汚染レベルの悪化に伴い首都テヘランを含む国内の数都市で小学校を休校とする措置が取られた。

 テヘランは毎年、気温の低下に伴って起きる「気温逆転」と呼ばれる現象により、世界でも最悪の大気汚染に悩まされる。

 テヘランは数日前からスモッグに覆われていたが、17日朝には大気中の微小粒子状物質(PM2.5)の濃度が南部で1立法メートル当たり185マイクログラムに達し、市中心部でも174マイクログラムを記録。世界保健機関(WHO)が定める基準の25マイクログラムを大幅に上回った。

 小学校が休校になった他にも、炭鉱やセメント工場の一時閉鎖や、中心部での交通規制の強化などの措置が取られ、高齢者や子ども、妊婦、心臓疾患のある人たちには屋内にとどまるよう呼び掛けられた。(c)AFP