【12月17日 AFP】(更新、写真追加)パキスタン南西部のバルチスタン(Balochistan)州で17日、礼拝中だったキリスト教の教会で自爆攻撃があり、少なくとも8人が死亡、30人が負傷した。この襲撃について、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 自爆攻撃があったのは、不穏な情勢が続く同州の州都クエッタ(Quetta)にあるキリスト教メソジスト派の教会。クリスマスを間近に控え、17日の礼拝には通常の約250人を大幅に上回る約400人が参列していたという。

 当局者らの話では、自爆犯は2人で、1人は教会の外で警察に撃たれたが、もう1人は正面の扉から教会の中に入り自爆した。警察によると、けがをした人の中には重傷者も数人いるという。

 ISは傘下のプロパガンダ機関アマック(Amaq)を通じて、短い犯行声明を出した。

 イランおよびアフガニスタンと国境を接するバルチスタン州はイスラム過激派や分離独立派による攻撃が絶えず、パキスタンでも最も危険な地域とされている。(c)AFP