【12月17日 AFP】台風26号(アジア名:カイタク、Kai-Tak)が16日、フィリピン東部を直撃し、少なくとも3人が死亡した。洪水や土砂崩れ、停電も発生しており、多くの住民らが避難を余儀なくされている。

 フィリピンの気象当局によると、風速30メートルの台風26号は16日午後、同国で3番目に大きいサマール(Samar)島を直撃した。

 地元当局によると、3人の死者が出たのはレイテ(Leyte)島で、マハプラッグ(Mahaplag)町では2歳の男児が水死。オルモック(Ormoc)市では土砂崩れに巻き込まれて女性が死亡したほか、1人が冠水したマンホールに落ちて死亡した。

 また、これまでに7万7000人以上が避難所に身を寄せているサマール島とレイテ島では、取り残された住民らを救助するため、軍が派遣されている。

 当局や目撃者によると、強風により木や電柱が倒れ、現地では停電が発生しているほか、小規模な土砂崩れや落石によって道路が封鎖されたり、家屋が飲み込まれたりしているという。(c)AFP