【12月15日 AFP】ジンバブエで40年近くにわたって実権を握り、先月21日に辞任したロバート・ムガベ(Robert Mugabe)前大統領(93)が15日、健康診断のためシンガポールの病院を訪れた。辞任後、ムガベ氏が公の場に姿を現したのは初めて。

 現地のAFP記者は、黒いズボンに白いシャツ姿のムガベ氏が正午(日本時間同日午後1時)頃、シンガポール中心部にあるグレンイーグルズ病院(Gleneagles Hospital)のエレベーターから8人の付き添いを伴って出ていくところを目にしている。

 その後、ムガベ氏は足早に病院を出て車に乗り、その場を後にしたという。

 かつてムガベ氏の報道官を務めていたジョージ・チャランバ(George Charamba)氏は14日、ムガベ氏が「元大統領としての海外訪問の一環」で、健康診断のためシンガポールを訪れると明らかにしていた。また、チャランバ氏は、ジンバブエ新政権がムガベ氏に対する敬意を示すのに熱心だと言い添えた。(c)AFP