【12月15日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は14日、同局のケプラー(Kepler)宇宙望遠鏡と人工知能(AI)により、太陽系と同数の8惑星を持つ恒星系を発見したと発表した。

 この恒星系は地球から約2545光年離れた「ケプラー90(Kepler 90)」。NASAの声明によると、1つの恒星を周回する惑星の数としては、太陽系と並んで観測史上最多という。だがこれら8惑星の中に生命が居住可能なものはないとみられる。

 新たに発見された惑星「ケプラー90i(Kepler-90i)」は地球と同じ岩石惑星だが、恒星との距離が非常に近いため、その平均表面温度は400度を超えると考えられている。

 NASAは、グーグル(Google)の機械学習システムを用い、ケプラー宇宙望遠鏡が集めた3万5000個もの膨大な信号データを精査し、惑星通過の兆候を探すことで、ケプラー90iを発見した。

 研究結果は米天文学専門誌アストロノミカル・ジャーナル(Astronomical Journal)に掲載される。(c)AFP