【12月14日 AFP】訪日している国連(UN)のアントニオ・グテレス(Antonio Guterres)事務総長は14日、北朝鮮問題をめぐり、いつの間にか同国との戦争に突入することのないよう警告し、朝鮮半島の非核化に向けた外交的な取り組みを呼び掛けた。

 グテレス事務総長は「われわれにとって起こり得る最悪の事態は、非常に劇的な状況をもたらす可能性のある戦争に、いつの間にか突入してしまうことだ」と述べた。

 国連安全保障理事会(UN Security Council)はこの1年間、ミサイル発射実験や核実験をめぐって北朝鮮に対し3回にわたり制裁を科している。

 グテレス氏はこうした制裁について「第一に北朝鮮が履行しなければならないが、他の全ての国々も完全履行する必要があり、こうした国々の役割が重要だ」と指摘。その上で、「平和的に(朝鮮半島の)非核化を実現させるための外交的な関与」を強く求めた。

 同氏と会談した安倍晋三(Shinzo Abe)首相は、安保理決議の完全履行の必要性に言及し、非核化に向けた意味のある対話になければならないとも述べた。(c)AFP